青の祓魔師 27巻の感想。雪男の巻!!

Yu-Taです!

 

青の祓魔師

第27巻の感想&ネタバレです。

 

これは、

ダークファンタジー漫画、

青の祓魔師を、

かつてブラック企業で病みかけた会社員が

雪男のメンタルメインで読んだ感想となります!

 

この何とも言えない表情を見てると、

だんだん辛くなってきて、

じっと見られません。

 

第127話までの感想は

以前書いたので省略。

yutazakki.hatenablog.jp

 

第27巻で特に印象に残ったのは

次の3点。

 

 

1.雪男が自分自身を許す過程。

 第128~130話のテーマは

 雪男が自分自身を許せるかどうか。ってこと。

雪男「帰れない 

   僕は本当に許されない失敗をしたんだ」

燐 「・・・許さないって誰が?」

雪男「誰・・・僕だ」

 

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ルーイン・ライト

        「そんなに罰されたいの?なんで?」

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一緒に過去に行こうって言った燐に対して

雪男「僕は行かない」

  「過去を知れば・・・・・・

   頼らなければ 正しければ 力があれば

   苦しみは終わると思ってたけど――違った」

  「僕を苦しめてるのも失敗を許さないのも 僕だ」

  「僕は僕を許したい だから行かない」

 

第128話より。

 

 

自分のことを

何度も「許されない」って言ってたけど、

燐やルーイン・ライトとの会話の中で、

許さないのは自分自身だってことに気づく。

 

何で許されないのかっていうと、

雪男のなかの中の理想の自分が

めちゃくちゃ高いところにいて、

むしろ自分自身でたどり着けないところに

設定していて、

そんな完璧な理想の状態になれないから

自分を責めて

許されないって言ってるんじゃないかと思う。

 

(獅郎や燐を目標にすることはいいことだけど、

人それぞれ得意分野やいいところが違うから、

雪男はどんなにがんばっても

獅郎や燐そのものになることはできない。

でもたぶん獅郎や燐にはできないけど、

雪男にはできるいいところがある。

そこをできないところだけ見て落ち込むか、

いいところはいいところとして認めるか

状態は同じでも

注目するところが違うんだろう)

 

でも、それってマジメなようでいて、

許されない自分、

ダメな自分っていうところにずっといて、

成長することから逃げてる

ある意味現実逃避。

 

 

どんなに自分を責めても反省しても

自分で自分を許さないと

自分の弱さを認めて

前に進むことができない。

 

ここでの「自分を許す」ってのが、

「自分に甘い」こととは別なのが

難しいとこだけど。

 

雪男は、

学園の仲間や

上役(?)のルーイン・ライトとかに

本気で謝ってるから、

「自分に甘い」のとは違うと思う。

 

 

 

あと、「過去には行かない」って言ってる理由は、

ひとつは雪男の言ってるとおりなんだろうけど、

 

他にも

まだ過去を素直に(燐みたいに)受け止める自信がないから

って理由もあるんじゃないかと

勝手に思ってる。

 

いつか雪男にも

過去を見てほしいなと

個人的には思う。

 

 

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2.勝呂!勝呂竜士!

 勝呂が

 「もぉ 燐と雪男 でええか?」

 っていうシーン。

 

 勝呂優しいなー

 いいヤツだなって改めて思うシーン。

 

 これで今までのことは

 とりあえず許すよ!

 雪男のことまた受け入れるよってメッセージ。

 

 ホントの心の底の気持ちは

 わからないけど、

 勝呂のことだから、

 このセリフで

 水に流すって決めたんだろうなあと思う。

 

 

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3.そして、志摩廉造!

 あと、

 学園の仲間たちで団らんしてるときの

 志摩廉造の、雪男を見てる表情が

 めちゃくちゃいい!

 志摩君ええ仕事する!

 すべてわかってる風な、

 でも自分では何もしない的な。

 愛にあふれてんだか、

 たたズルいんだか傲慢なんだか

 でも自分が一番わかってる的な表情が

 憎たらしいです(いい意味で)!

     ↓

     ↓

     ↓

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あー、

あとプラスするとしたら

雪男がサタンの憑依体を見ようと

決めるシーン。

からのルーイン・ライトのセリフです!

雪男 「そもそも最初から 答はこれしかなかった」

サタン「さあ オレを見ろ」

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雪男「ライトニング サタンが復活したのは僕の所為です」

  「僕の判断で目を開けた すみません」

  「でも後悔はない サタンが虚無界(ゲヘナ)にいる限り

   物質界(こちら)は防戦するしかない

   物質界い引き摺り出してしまえば倒せる」

  「倒すんです 僕達が永久に悪魔から脅かされるなら

   そうするしかない」

  「そう・・・ですよね!?」

ルーイン・ライト

 (そうなることを予見していて”プランb”を準備してて)

  「そうだよ さすが先生 頭がいい!!」

第129話より。

 っていうところ。

雪男も頭いいけど

ルーイン・ライト(メフィスト?)も頭いいから

あらかじめ計画してて

結果オーライになったとこが

なぜだかホッとした。

 

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そんなわけで、

自分を許して精神的に成長した雪男。

 

ここまで読めてよかった!!

感無量です!

 

 

本編は、

ここからがクライマックスだけど、

 

自分的には、

雪男に注目して読んでいた

青の祓魔師

ひと段落ついた感じです。

 

 

急には変わらないかもしれないけど、

雪男がこれから

少しでも生きやすくなるといいなと

思いました!