Yu-Taです!
「新テニスの王子様」第30巻の感想です。
表紙は、幸村精市。
★あらすじ★
仁王の最期のイリュージョンは、
フランス代表、
常人には全く考えもつかない、
「革命的テニス」で、
ドイツを追い上げる。
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仁王はイリュージョンを極めるうちに、
イリュージョンした相手の挫折や思い、
努力も見えてしまうようになった。
それがだんだん鬱陶しくなり、
イリュージョンを最期にすることにしたという。
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デュークとカミュ(仁王)は、
「能力共鳴(ハウリング)」し、
デュークの「破壊(デストロイ)」と
カミュの「愛(ラムール)」が、
「創造(シェプング)」(消える魔球みたいなやつ)になった。
対するドイツチームも、
シュナイダーの「巨像(ギガント)」と、
ベルティの「AI」
のスキルを「能力共鳴」させ、
「衛星視点(サテリートゥパスペクティーヴ)」を発動。
これは、
衛星のように広い視点でコートの状態を分析することができる。
消える魔球も、
衛星の視点で見ると、
打ち筋が明らかに。
接戦を繰り広げる両者。
持久戦になりそうな状況で仁王が出してきたのは、
アラメノマ······
ではなく、
オリジナルの自分。
「テニスAI」とも呼ばれる
ベルティ・B・ボルクが
唯一データを持っていないのは、
自分のテニスを見せたことのない、
仁王自身だった。
仁王のオリジナル技、
「メテオドライブ」と、
デュークホームランの合わせ技?で、
日本の勝利!
現役プロに勝ったことで、
仁王とデュークが世界を震撼させる。

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続く試合はS2
幸村は、この試合で、
「天衣無縫の極み」になれなくても、
テニスを諦めなくてもいいことを、
証明するという。
事前に「手塚ゾーン」封じや、
左利き対策を入念に準備してきた幸村は、
試合開始から手塚をリードする。
それは、事前準備だけでなく、
自分の病気がもう治っている
という自信も影響しているかもしれない。
ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク(以下『ボルク兄』)によると、
「以前は鬼気迫る感情で
永遠の闇の殻に閉じ籠っていたが
今のユキムラには迷いが一切ない・・・」
状態となっていた。
「手塚ゾーン」封じのための秘策は、
手塚に気づかれずに、ボールに逆の回転をかけること。
そのために、
幸村は、リハビリ中に左右の手をバランスよく鍛え、
右でも左でも同じようにショットを打てるようになっていた。
左右の手でランダムに打つことによって、
手塚に回転を予測させないことができる。
その名は、
「蜃気楼の鏡(ミラージュ・ミラー)」
手塚のサーブをブレークし、
カウントは2-0と、幸村がリード。
対して手塚は、
「天衣無縫の極み」(ドイツでは『矜持の光―シュトルツシュトラールー』)
を発動。
幸村のリードにあっさり追いつく。
ちなみに、「天衣無縫の極み」状態のプレーヤーには、
幸村の五感を奪う技(?)は通じないらしい。
初めは手塚に押されていた幸村だったが、
次第にボールに食らいつき始める。
幸村は宣言通り、
「天衣無縫の極み」も対策してきていた。
「天衣無縫の極み」の輝きにのみ込まれると、
気持ちが萎縮してしまい、
自分本来のプレーができなくなってしまう。
その対策は、
「自陣に返ってきた打球にのみ精神を研ぎ澄まし
一球一球返す事だけに集中する」こと。
それを達成するために、
幸村は、自分の五感を奪い、
テニスに必要な感覚のみを極限まで高めた。
名付けて、
「零感(ぜろかん)のテニス」
・・・・・・幸村は、「天衣無縫の極み」にトラウマを持っていた。
そう、全国大会で「天衣無縫の極み」状態のリョーマに負けてから。
中一のリョーマに翻弄され、手も足も出ないかった
自分のふがいなさに、
何度も心が折れかけた。
しかし、同時に、
自分が中一の頃に圧倒してきてイップスに陥った、
先輩たちの姿も思い出す。
きっと先輩たちは、今の自分と同じ思いだったのだろうと。
そして、過去の自分を清算するため、
「零感(ぜろかん)のテニス」を編み出した。
全国大会のリョーマと、
世界大会の手塚を重ね、
ショットを打ち返した幸村は、
清々しい表情で言う。
「あ~~~っスッキリした」と。
・・・・・・続く。
★感想★
29巻に続き、
仁王が超絶かっこよく活躍してて、
読んでて楽しかったです。
ちなみに、
仁王のオリジナル技、
「メテオドライブ」は、
実は「テニスの王子様」40巻に、
乾の夢として登場します。
このときは、
不二の新技、
「星花火」の伏線だったのですが、
約13年越しに、
仁王本人の技として実現しました!
許斐先生、さすがです!!
そして、「メテオドライブ」をする前に、
仁王が2人に分身しているのですが、
分身といえば青学の菊丸。
菊丸と仁王は、
関東大会で対戦しています。
次のS2の幸村は、
全国大会でリョーマに「天衣無縫」で負けたことを
めちゃくちゃ意識した試合運びになっているので、
仁王も関東大会での青学との試合を思い出して、
オマージュしているのかもしれません。
イリュージョンをやめて、
これからオリジナルで活躍していく仁王がどうなるのか
気になります。
漫画的にはこれで主な出番(試合)は終わりなのかもしれないけど、
いつの日か、立海がピンチになったときに、
(たぶん立海の人たちは、大部分は『立海大付属高校』に進学するのではと予想)
封印されし「イリュージョン」を解き放ち、
オリジナルの技と合わせて、
最強の勇者、じゃなくて仁王として
再登場してほしいなー
なんて、RPGゲーム風な妄想をしてしまいました。
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そして、幸村vs手塚
「天衣無縫」対策のやり方が、
とても幸村らしいなと思いました。
五感を奪うところとか、
「天衣無縫」を精神論でとらえているところとか。
そして、ボルク兄が言っている
「鬼気迫る感情で永遠の闇の殻に閉じ籠っていた」という表現が、
とてもピッタリしすぎていて、
納得してしまいました。
それは、病気のこともあっただろうし、
部長という立場もあっただろうけど、
「テニスって楽しい」という境地にならなくても、
テニスをあきらめないという、
手塚やリョーマとは違った
テニスとの向き合い方も
興味深いです。
次巻も楽しみです!
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