Yu-Taです!
「新テニスの王子様」第8巻の感想です。
表紙は仁王雅治。
★あらすじ★
突然現れた「謎の男」は、
「越前リョーガ」と名乗る。
リョーガはリョーマの「兄貴」だと言うが、
その場では2人の関係は語られない。
そしてついに、
U-17日本代表vs2軍選抜の入れ替え戦の日、
鬼十次郎はNo5の座を取り戻し、
試合が開始される!
最初の試合はダブルス対決。
高校生チームは、
U-17代表No.9、元氷帝学園部長の越知月光。
青メッシュの髪がトレードマーク。
身長226㎝の長身。
そして、
U-17代表No.10、立海OBの毛利寿三郎ペア。
日本を代表する超高校級のダブルスのスペシャリスト。
対するは、なんと跡部圭吾!
と、手塚国光!!!
・・・・・・にイリュージョンした仁王雅治。
越知の長身を生かした、ビッグサーブ「マッハ」に圧倒され、
1ゲーム落とす中学チームだが、
「零式サーブ」と「手塚ゾーン」を習得した仁王が反撃。
跡部もサポートし、高校生ペアと互角に戦う。
跡部も跳ねない打球、「失意への遁走曲(しついへのふーが)」で追い上げる。
中学生チームは、6-5とリードするが、
プレッシャーから立て続けにサーブをミス。
「精神の暗殺者(メンタルアサシン)」と呼ばれる越知のプレッシャーに、
跡部ですら押されてしまう。
タイブレークに突入した後も、
越知のプレッシャーに押されてミスを連発する跡部。
・・・・・・それを救ったのは、手塚(仁王)の「手塚ファントム」だった。
「手塚ファントム」で追い上げる中学生チームだが、
「零式サーブ」や「手塚ゾーン」も打ってきた仁王の肘は、
もう限界だった。
心配して、もう「手塚ファントム」を打たないように言う跡部に、
仁王はこう言い切る。
「跡部よ・・・・・・。俺は誰ぜよ?」
「手塚 国光なら 最後まで諦めない」
なんと、手塚の精神力までイリュージョンで習得していたのだ。
そんな仁王の様子を見て、
精神的に立ち直る跡部。
しかし、ついに仁王の肘に限界が来て、2対1となり、
絶体絶命の跡部。
そこに失格覚悟で樺地が割って入る!!
★感想★
仁王雅治が大活躍します。
前作、「テニスの王子様」にも出ていて、
「新」のほうでこんなに大化けしたキャラは、
仁王が初めてではないかと思う。
「コート上の詐欺師」のイリュージョンは、
基本誰かのコピーなので、
シングルスだと、どうしてもオリジナルを越えられない
劣化版な印象だったけど、
ダブルスだといろんなキャラの技を使えることが、
試合の局面によってとても有効になる。
今回は、手塚の精神面や根性もコピーしたことで、
キャラまで一時的に誠実になって、
仁王の印象が爆上がりしました。
仁王自身も、「テニスの試合で勝つ」という事に関しては、
手塚や跡部と同じくらい、真剣だったということなんだろう。
跡部も仁王の使い方がうまいので、
このペアでまた違った試合も見てみたい。
越知の「精神の暗殺者(メンタルアサシン)」は、
理論が全く分かりませんが、
「何事にも動じない佇まいからの~ひと睨みは精神的重圧を増幅させやがる」
と、鬼が解説しているので、
本人は何もしていないのに相手が勝手に自滅する、
幸村の「神の子」のような技でしょうか?
ってことはつまり、
越知も天性のパワハラ上司になりそうです。
とても厄介な奴です。
毛利寿三郎も強そうなのに、
越知に押されて、あまり目立ってないのがちょっと残念でした。
次巻、試合の行方が楽しみです!
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