かつてブラック企業で病みかけた
会社員のつぶやき。
ネタバレあり。
-----------------------------------------------
結論から言うと
雪男がいなくても、
少年漫画として成立させることはできたと思う。
でも、たぶん作者は必要だと思って入れてるし、
自分も雪男が出てこなければ、
ここまではまらなかったと思う。
心の葛藤の描写がすごくリアル。
いいとこも悪いとこも、
グダグダなとこも、
成長がゆっくりすぎて自分でも嫌になるとこも。
王道の少年漫画の主人公たちの成長って、
実はすごく理想的で、
しかもスピードが速い。
実際は不可能なぐらいに。
雪男の成長はそれよりだいぶゆっくりで、
王道から外れてる。
ファンタジー系の話で、
悪魔とか出てくるから、
それが緩衝材になって見てられるけど、
たまにリアルすぎてゾッとする。
現代社会に近い設定だったら、
辛くて見てられないかも。
作者の加藤和恵さんの作品は
初めて読んだけど、
そういう心理描写がうまい方なんだなーと
思いました。
他の作品もあったら読んでみたいなあ。